お宿日記

『東洋医学の高千診療所』

約1年前、息子(涼太)が蜂に刺された時、裏庭にあるヨモギの新芽を揉みほぐし、汁が出た状態の葉を患部に貼って就寝。
翌朝には見事に腫れは引き、赤みも消えました。
ヨモギには薬効成分が豊富で、止血や外傷にも有効と言われています。
多くの医学博士が唱えているように、世の中の9割の薬は不要だと思っているので、極力薬に頼らない生活を心がけています。

人間という動物は、暑い時、汗をかいて体温を下げようとします。
反対に寒ければ、身震いを起こして体を温めようとします。
現代の人々の多くは、夏はエアコンで急激に冷やし、冬は暖房に加えて過剰な厚着をする為、身体が環境の変化に対応出来ず、本来の恒常性維持機能(体温や血圧、血糖値を一定に保つ機構)が乱れてしまいます。
その乱れは自然治癒力にも影響します。

例えば風邪を引いて熱が出た場合、体内のウィルスを発熱で死滅させようと、自然治癒力が働いている証拠です。
しかしその熱を解熱剤で無理やり下げると、ウィルスは体内に残ったままになります。
そこへ抗生物質を投与してウィルスを死滅させることが現代医学の治療方法です。
薬には解熱や抗体を生む働きがあり体調は回復するかもしれませんが、体内に残った薬の副作用に大きなリスクがあります。
普段から正しい食生活と生活習慣を心がけていれば、いずれ薬は体外へ排出されるかもしれません。

しかし私生活が乱れると排出機能が正常に働かなくなり、そのまま薬を常用することにリスクがあります。

多くの薬には体液を酸化させる働きがあり、本来はアルカリ性の人間の体を酸性に傾けてしまいます。
その為、血流が悪くなり栄養が各細胞に行き届かなくなります。更には活性酸素が活発になり、免疫が低下し、本来の自然治癒力が発揮出来なくなります。
その為、数日後、数か月後にはまた風邪を引いたり、あるいは別の病を引き起こしてしまうという悪循環となってしまいます。
故に日本では毎年40兆円以上の医療費を捻出し、地球上の薬の40%を大量消費しているにも関わらず、病気大国であり続けているのです。

佐渡島にいると病気大国という実感はないかもしれませんが、埼玉の小児医療センターでは、奇形や難病を抱えたお子さんが院内を埋め尽くしていました。
総国民数1億2600万人の約半数が癌に侵され、国民の1/3の方が癌で亡くなっていることもまた事実です。
約300年前の戦時中、負傷した兵士の一命を取り止めた『西洋医学(現代医学)』の実績が今もなお評価され続け、本来は対象外の『慢性病』の治療を始めたことも、難病患者が治癒に向かわない要因の一つだと私は思っています。

ここ佐渡においても、西洋医学の医師が大勢いますが、唯一『東洋医学』で診療所を支えているのが、『高千診療所』の徳永先生です。
今年の7月ころ、息子が膝裏を蚊に刺されて掻きむしったあげく、ジュクジュクして一向に乾く様子がありませんでした。
4歳児に掻くな、と言っても難しいので、これは薬の力を頼るしかないと判断し、その時に訪れたのが徳永先生のところでした。
『慢性病もあの病院なら治る』という評判を聞きつけ、羽茂や小木から患者が後を絶たない診療所の為、先生とあまり会話は出来ませんでしたが、やはり想像通りの治療方針でした。
薬は極力使わず、体質改善を重点的に置いている、とおっしゃっていました。
白衣は身に着けず、私服で触診をしながら、患者1人1人じっくりと向き合う姿勢はとても好印象でした。
初夏の院内も冷暖房に頼らず自然の風が心地よく、風鈴が風情を感じさせてくれていました。

更には東洋医学に興味がある私に、快く本を貸して下さいました。

大手の病院では、症状を一時的に抑える対症療法の為、根本的な治癒には結びつきません。
今出ている症状の原因を調べ、生活習慣を改善しない限り健康な身体には戻らないと思います。

お子様の体調が思わしくない場合、またはご自身の症状が改善しない方は、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

2017.10.28日記

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